タイの水掛け祭
タイのソンクラン、水掛祭りを知っていますか。
4月の13、14、15日はソンクランと言われるタイの旧正月。旧暦の上での新年となり、祝日にもなっています。
もともとは新年のお祝いとして家族が集まり仏像や家族のお清めをするという一年に一度の行事でした。しかしこの時期はタイでもっとも暑い時期ということやお祝い事ということも重なり、近年ではその儀式が若者を中心に水掛けのイベントに変化、それがタイ全土に広まりました。
今ではこの水掛祭りは世界でも注目されるお祭りの一つとして有名になり、この時期には水掛け祭に参加するために世界中からたくさんの観光客がタイに訪れます。
通りには水鉄砲を持った人があふれかえり、タイ全土がお祭り騒ぎ。大音量の音楽に体を踊らせながら誰彼構わず水を掛け合います。
ユーロプラスアジアの選手が集まり懇親会
このソンクランは日本で言うお正月です。タイの人たちにとってはとても大事な行事の一つとなっています。そのため、ほとんどのサッカーチームは活動を休止し、短いオフ期間に入ることになります。
タイ人選手達はそれぞれの田舎へ帰郷する選手がほとんどですが、外人選手が自国に帰るにしては少し短すぎます。
そこで、この機会を利用してユーロプラスアジアの選手に集まってもらい、バンコクで懇親会を開くことにしました。
集まったのはバンコクのエカマイ。日本人が多く住むエリアです。
懇親会はユーロプラスアジアの選手、そしてスタッフで集まり日本食レストランで昼食。そしてその後はレクリエーションとしてボーリング大会を行いました。
タイの国土は日本の1.4倍と広く、サッカーチームはタイ全土ににあります。そのため地方のチームに所属している選手は移動だけでも大変です。空港が近くにない場合はバスで10時間以上の移動が必要な場合もあります。そのため、今回は全員が集まれたわけではありませんでしたが、普段なかなか会う機会のない仲間と楽しい時間を過ごすことが出来ました。
普段接することがない選手、年齢の離れた選手、自分と同じポジションの選手、そういった選手と自分達の近況やサッカーについて話し合う良い機会になったかと思います。普段はタイ人に囲まれてプレーする中で人に言えない悩みや葛藤を抱えている選手もいると思います。
そういった時に自分の思いを同じような境遇にいる仲間に話せることはそれだけでも大いに意味があるでしょう。
また、このソンクランという1年に1度の楽しいお祭りを皆で純粋に楽しむことが出来ました。
それぞれのチームに戻って
ソンクランが終われば、またすぐに今まで通りのサッカー浸けの生活が始まります。
どこのリーグも翌週、または翌々週にはリーグ戦が再開されます。昇格に向けてチームを引っ張っている選手も、チームの中で居場所を見つけられずにもがいている選手も、時間は待ってくれません。
心も身体もスイッチをしっかりと入れ替えて次の試合へと向かう必要があります。
シーズンの半分となる6月の移籍期間まで残りわずかです。良い状態で前期を締めくくるためにも、これからの試合はとても大事なものとなってきます。
リラックスした楽しい時間を一緒に過ごし、また、お互い上を目指す良きライバルとして大いに刺激を受けることが出来ました。
これから続くリーグ戦に向けて、気持ちを新たに頑張ってもらいたいと思っています。