年末に行われた「横山杯」=通称「裏選手権」にてスカウトされたU-17選手たちによる第1回目のトレーニングが流通経済大学にて行われました。
今年度のトレーニングコーチは、明治大学総監督、現ユニバーシアード日本代表監督の神川明彦さんです。関東リーグやインカレなどで何度も優勝に導き、長友佑都選手(インテル)や山田大記選手(カールスルーエ)などを指導し、毎年数多くのプロ選手を輩出している大学界トップクラスの指導者です。
冒頭、選手達は皆、緊張気味な表情でしたが、トレーニングが始まればそんな緊張もなくなるほどの激しいトレーニングが朝から行われました。
トレーニングでは、「運動量・球際・切替」の3原則の徹底を図りながら、攻守におけるポイントを実践形式で行いました。かなりの練習強度で高校生の彼らはあまり体感したことのない内容だったのではないでしょうか。逆に言えば、普段からこれくらいの練習強度、意識でトレーニングをしていればまだまだいくらでも上に行けるということです!
午後は、日本No.1の流通経済大学とのTRMに向けて、中身の濃いミーティングを行いました。
ミーティングでは、「なぜ今君たちがここにくることができているのか」という話しから、試合に勝つためのプロセスまで、ぎっしりとおこない、選手たちは試合に向けてモチベーションが一気に高まったと思います。
午後はいよいよ試合です。
立ち上がりからハイプレスを仕掛け、相手の力量を探りながら、今チームのコンセプトである3原則を徹底しました。圧される場面もありましたが、終始、ゲームをコンパクトに保ち、ボールを奪ったら、幅と深みをすぐに取り、しっかりとボール保持をし、隙あらば縦に一気にショートカウンターという形を徹底することができました。内容自体も五分五分で、午前中のTRでやったことやミーティングで話したことがしっかりとできていました。チャンスもたくさん作ることができました。非常に良い内容でした。
2本目以降は、午前TRの疲れや、大学生とのフィジカルの差が徐々に出始め、得点を許していきました。結局試合には敗れてしまいましたが、全体的に内容は良かったです。個人スキルにおいても負けていない選手も観られました。
試合後、神川コーチから、次回のトレーニングまでに出来るようにと、いくつかの宿題をもらいました。次回のTRまでにどれくらいできるようになっているか楽しみです。
今回のU-17選抜は、夏にスペイン遠征にいきます。スペインでは、レアルマドリッドU-17やアトレティコマドリッドU-17など、まさに世界トップクラスの同世代と戦います。
このような経験は、普通できません。今回参加している選手たちは非常に大きなチャンスを手に入れています。しかし、これを生かすも殺すも全ては自分次第です。
与えられたもの以上のことをできるよう精一杯励んでもらいたいです!!