いよいよ大会が幕を開けた4日目。
朝はいつも通り起床、朝食を済ませると午前中は軽めのトレーニングで調整。
チームとしてのプレーモデルを確認し、昨日やられたセットプレーの確認、逆に攻撃のセットプレーを有利に進めれるよう、サイドからのボールに対しフリーになる練習をしました。
そして昼食を挟み…
いよいよ大会の初戦を迎える事になりました!
宿舎から会場までの移動はまさかの本物の消防車。日本では間違いなくあり得ません!
街中の人たちが子どもたちがサッカーをするために協力をしてくれる。サッカーの育成がいかに社会に認められているかを痛感させられました。
大会初戦は昨年の優勝チームNK Osijek(Croatia)
大会だから予選3試合通しての結果が大切だと伝え試合に送り出しました。私自身、どうリーグを勝ち抜くかを考えていたのかもしれません。
試合開始から前回優勝チーム相手に攻めるという事に怯まず、勇敢に立ち向かい幸先よくフウマが先制点を挙げました。
そこから相手がギアを上げ一進一退の攻防が続きます。この時になんとか2点目を入れる事が出来ればもう少し展開は違ったかもしれませんが、そこを決めきれず逆に前半終了間際と、後半立ち上がりに決められてしまいます。
しかし、1点ビハインドになった状況からも怯まずしっかりと相手と渡り合い、次第に相手を押し込む事も多くなりました。
そして試合時間も残りわずか、、、
ここで得たコーナーキック。
時間的にもこれがラストチャンス。
コーナーからルキが蹴ったボールを中でフリーになったタクトが押し込み土壇場で同点!!!
試合はそのまま終了し貴重な勝ち点をゲットしました!
メジムレツカップ予選リーグ
第1試合 vs NK Osijek(Croatia)
2-2 (フウマ、タクト)
前回優勝チームに演じた同点劇は、会場の盛り上がりが偉業を成し遂げたことの証だと思います!
午前のトレーニングで確認したセットプレーの形をピッチで表現出来た子どもたち
まさか劇的同点ゴールがそのセットプレーになるのは少し上手くいきすぎな気もしますが、、、
真剣にチームとして準備をした結果ですね!
土壇場で追いつき笑顔を見せる日本選抜
対して相手チームは土壇場で勝利を逃し、唇を噛み締め悔し顔。
同じ勝ち点を分け合っても心理状況は大きく異なります。
本気で戦ったからこそ見れる両者の顔です。
終了間際の同点劇で盛り上がっていた試合会場を後にし夕食会場へ移動。
夕食を食べていると
「さっきの試合見たぞ!ナイスゲームだった!一緒に写真を撮ってくれ!」
ということで現地の人と記念撮影!
失うものがなかったという意味で開き直れた初戦。
もしかしたら前回の優勝チームに勝てたかもという思いが気の緩みに繋がらないか、ある意味明日の2試合は子どもたちにとって非常に大切だと思います。
彼らがどういうコンディション、精神状態で明日のピッチに立つのか、楽しみにしています!