まずはピエリーノさんからイタリアの育成事情を聞いたので紹介します。
前回も触れましたが、ピエリーノさんはイタリア全土のミランスクールに携わっていて、良い選手を長期的に育成していく仕事をされています。
イタリアでは次のようなルールがあるとのこと。
・地元に在住していない13歳以下の選手を地元に呼び寄せて獲得することはできない
・15歳以下の選手はプロ契約を締結することができない
そのため、スペインのように若い選手を獲得することができないので、スクールや様々なクラブと提携することで補完しているとのことでした。
特に外国人選手に対しては、今回のようなサマーキャンプや国際トーナメントなどを通してスカウティングをしているようです。
このキャンプでも活躍によってはプロへの道が開かれるかもしれないということですね!!!
そのチャンスを逃さないためにも練習から試合に臨むような気持ちで取り組むことがとても大切ですね。
フォルツァ!
ジャポネーゼ!!!!!
続いてオテッロさんの話です。
オテッロさんはミランの国外スクールのアドバイザリーを努めながら、ミランスクールで指導をされている方です。
オテッロさんのスクールから数々の選手がプロの道に進んでいます。
その中でも、この選手!
キングスレー・ボアテング選手です!!!
彼もミランスクールの出身選手でオテッロさんが育成に携わった選手だそうです。
ミランではプリンス・ボアテングという今シーズンミラン10番を背負う選手がトップチームにいるため、彼は「ボア」+「キン」で「ボアキン」と呼ばれているとか。
ボアキンは2歳でガーナからイタリアに移り住んできたそうです。
彼は、同年代における80mイタリアチャンピオンになるほどスピードがあり、かつ勉強もとてもできたそうです。
それが彼のメンタルの基盤となっていると仰っていました。
11-12シーズンは左十字靭帯の怪我で思うような結果を残せませんでしたが、手術も無事成功に終わり、リハビリに励んでいるとか。
オテッロさんがシーズン後に食事を一緒にされたらしく、順調にいっていると教えてくれました。
彼も13歳まではミランスクールで育てられ、14歳と同時にミランの下部組織入りし、16歳でプロ契約、現在はプリマヴェーラ(セリエA・BのU-20のカテゴリで育成部門の最上位)に所属しながらトップチームに帯同したりしているとのこと。
その他にもラィツオやセリエB、Cなどで活躍していると写真を見せてくれながら教えてくれました。
最後にピエリーノさんの昔の写真を見ながら、昔はこんなに髪がフサフサしていたんだよ、と笑いながらミラン、ローマ、フィオレンティーナ時代の写真を見せてくれました。
ミラン時代のピエリーノさん。
少し前のピエリーノさん(左端)とオテッロさん(右端)。
現在のピエリーノさんとオテッロさん。
オテッロさんは写真の通りスキンヘッドにしているのですが、これはミランの副会長のガッリアーニさんがスキンヘッドにしてるから僕もしなきゃいけないんだと冗談なのか本当なのか分からないことを言っていました。笑
参考までにこちらがガッリアーニさん。
坪井@イタリア リンニャーノ・サッビアドーロ