多くの日本人がステップアップを目指して戦うカンボジアリーグ。

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水野輝

1991年生まれ、千葉県出身

市立船橋高校サッカー部〜明治大学サッカー部〜FC琉球〜アルビレックス新潟S(シンガポール)〜スバイリエンFC(カンボジア)〜ボンケットFC(カンボジア)

 

2018年のカンボジアリーグ

2018年のカンボジアリーグは3月3日に開幕し、9月30日まで行われる。12チームでリーグ戦が行われ、最下位のチームは2部リーグへの降格、優勝チームには翌年のAFCカップの出場権などが与えられる。昨シーズン王者は2連覇を達成したボンケットFC。中盤からチームを支えるのがボンケットFCでの2シーズン目を迎える水野輝だ。

今年のカンボジアリーグには18人もの日本人選手がプレーしている。このリーグで活躍し東南アジアでさらなるステップアップを目指す選手たちがしのぎを削っている。

今年カンボジアでの3シーズン目を迎える水野は話す。

「ボンケットは昨シーズンから外国人選手含め大きな選手の入れ替えをしていないのでチームワークは良いと思います。うちのチームは前線の外国人選手たちが得点はしてくれるのですが、同じくらい失点してしまうのが問題です。ですがここ数試合では不安だった守備も次第に良くなってきていると思います。今年は日本人選手も増え、良い選手だなと思う選手もたくさんカンボジアでプレーしています。負けないようにしたいですね。」

AFCカップ

AFCカップとはアジアサッカー連盟が主宰する国際大。AFCアジアチャンピオンズリーグがUEFAチャンピオンズリーグならば、AFCカップはアジアにおけるUEFAヨーロッパリーグに相当する大会と言われている。ACLではAFCクラブランキング上位の14カ国に出場権があるのに対して、AFCカップでは15~28位の国のチームが出場することができる。カンボジアからは前年のリーグ戦チャンピオンがこの大会のプレーオフから出場することができる。

二年連続AFCカップに出場した水野だったが、各国トップレベルの選手そしてチームが集まるこの大会では苦戦が続いた。

「シンガポールのホームユナイテッド、フィリピンのセレスと同じグループでしたが、その2チームは本当にレベルが高かった。明らかにカンボジアとは違っていました。特にフィリピン人選手は、ハーフが多く、ローカル選手といってもみんな西洋人のような体つきだったりするので、本当に強かったです。しかし1勝しかできなかった昨年に比べ、今年は2勝できました。少しは成長できたかなという思いはあります。」

カンボジア国内リーグ3連覇に向けて

S・リーグ、アルビレックス新潟シンガポールからスバイリエンFCに移籍した1シーズン目。そこでの活躍が認められ王者ボンケットに移籍した2年目。今年はボンケットにとっても国内リーグ3連覇がかかった大事な年だ。

「今のところ負けなしで来れているので、このまま一気に行きたいですね。うちはリーグ戦では負けてませんが、AFCカップでは大差で負けたり悔しい経験もしているので、もしリーグ戦で負けたりしてもすぐに切り替えられるので大崩れはしないかなと思っています。その辺の良い意味での切り替えの良さがあると思います。AFCカップは終わりましたし、今年はもうリーグしかない。絶対に3連覇したいと思っています。」

王者として臨む今シーズン、リーグ戦3連覇が彼自身のゴールではない。水野の見つめる先にあるのはそこからのさらなるステップアップのはずだ。カンボジアでの実績を持ってさらなる高みへ登らんとする水野。

カンボジアで随一の実績を積んできた水野の今後は、ここからステップアップを目指すその他多くの日本人選手が気になるところだろう。カンボジアでプレーする日本人選手達、そして水野輝から今後も目が離せない。

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