タイリーグで日本人ゴールキーパーが活躍するには 

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タイでサッカートライアウト

ポジションから見た外国人助っ人 

タイリーグでプレーする外国人選手は1チームに5人までの登録、そして試合に出場できるのは3人+アジア枠選手1人の計4人。その中で大抵のチームは前線に外国人選手を多く使う傾向にある。得点力不足というのは日本だけの問題ではない。そのための簡単な解決策として一人でゴールを奪える選手というのはどこのチームにも必要とされる。その為、多くのブラジル人選手が必要とされているのだろう。 

その次に多いのがCBの選手だ。タイ人は比較的日本人に体格が似て小柄な選手が多い。そのため彼らにない武器を持つ選手は外国人として需要が高い。背が高く、屈強な外国人ディフェンダー達が相手の外国人ストライカーを止める役割を担う。 

タイリーグで活躍する日本人や韓国人選手は中盤の選手が目立つ。正確な技術に戦術、勤勉性はどこのチームに行っても評価は高い。しかしタイ人選手も技術の高い選手は多いため、彼らとの違いを見せる何かスペシャルな部分を持った選手がタイリーグで活躍できる選手だろう。 

 

外国人ゴールキーパー 

(Image by MOF Customs United)

タイリーグ1部、2部の外国人選手をポジション別で見た時に一人もいないのがGKの選手だ。3部まで行けばカメルーン人、アルゼンチン人、そして日本人の和田翔太が外国人GKとしてプレーしている。 

タイ人のGKのレベルはJリーグなどのレベルの高いリーグの選手と比較して、決して高いレベルにあると言えるものではないだろう。しかし実際のところタイのクラブが外国人枠にGKを使うことは非常に少ない。GKの重要性への認識が低いのか、それともタイ人GKのレベルに満足しているのか、外国人GKを使った時のコミュニケーションへの不安が大きいのか、それは分からない。しかし、現状として外国人枠の優先順位はストライカー、GKは優先順位として低いと言えるだろう。 

実際に外国人GKを使うチームのタイ人選手から『なぜ外国人枠をGKに使うんだ?』という声を何度か聞いたことがある。その外国人GKのプレーを実際に見たが、判断、シュートストップ、足元の技術、フィード能力とどれも同リーグのタイ人GKより頭1〜2つ抜けているレベルにあった。しかし失点した途端にタイ人選手達の目はさらに厳しくなる。ただでさえ外国人枠をGKに使うことに懐疑的なタイ人選手達、彼らからの評価を高め、信頼を勝ち取るということは簡単ではないことは明らかだ。

 

 自分の価値を証明するため 

(Image by Huahin City FC)

Jリーグでは外国人GKが活躍し、海外に目を向けた時、ただでさえ海外の選手と比べて体格の劣る日本人には海外でプレーするということは簡単ではない。活躍するためにはプレーの質以外にも必要になってくることがたくさんあるだろう。環境への適応、語学能力、味方・コーチとのコミュニケーション能力、サッカーの違いへの対応など挙げれば切りがない。 

しかしその存在価値を証明するのは本人達以外にはできないことであり、彼らに日本人GK、そして外国人GKとしての価値を高めていってほしいと強く願っている。それが後に続く海外でのプレーを夢見る選手達の道へとなるはずだ。 

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