5泊6日の日程で栃木県の大学から編成された栃木県選抜チームが来タイしました。5日間という短い期間ではありましたが、スペイン人コーチによる特別クリニックや、タイのプロクラブとの親善試合など、普段できない経験を積むことができたことでしょう。
サッカークリニック
スペイン人のVictor氏はバルセロナ出身のプロのコーチ。若い頃から指導者を志し、フランスやアルジェリアでのプロの指導者としての経験も持ちます。
今回のクリニックではプレーを楽しみながらもしっかりと考えてプレーすることをVictor氏は強調していました。見知らぬ土地で見知らぬコーチ。最初は緊張した面持ちでなかなか自分を出せない選手たちに『緊張しないで、楽しもう!』と何度も伝えていました。
そして栃木県選抜の選手たちについては『技術についてはとても高いものを持っていて驚いた。』と前置きをしつつも、『その技術をいかにして試合の中で活かすことができるのか、それをしっかり頭で考えて試合で発揮できるようにならなければいけない』と語っていました。
親善試合
vs North Bangkok Univ. FC 3-2 ◯
vs Chamuchuri United 3-1 ◯
vs MOF Customs United 1-4 ●
今回の遠征では3試合、タイのプロクラブとの親善試合を行いました。North Bangkok Univ.FCは4部リーグに所属するクラブ。そしてChamuchuri UnitedとMOF Customs Unitedは3部リーグに所属するクラブになります。
最初は選抜チームということもあり連携面での硬さや、慣れないぬかるんだ芝生でのプレーに思ったようなプレーができず、逆に相手の技術の高さや強さに圧倒される場面が多く見られました。しかし次第に環境への慣れや、味方同士の連携も高まり、プロチーム相手に2勝をあげることができました。
最後の試合ではレベルの高いタイ人選手の技術や、アフリカ、ヨーロッパ、韓国などの外国人選手のパワーに力負けする場面もありましたが、そういった普段対戦することのない相手とのゲームは大きな経験となったことでしょう。
この経験をそれぞれの大学で生かしてほしい
5日間という短い期間でクリニックと3つの親善試合。そして観光やショッピングと選手たちは体力的には少々きつかったかもしれません。しかし、タイという国の自分たちが知らない文化に触れることも、経験したことのない相手との戦いも全ては自分たちのチームに戻り、それを自分自身に、そして所属チームに還元するためです。
1・2年生が主体だという今回の選抜チームのメンバーが上級生になりそれぞれのチームを引っ張る存在として活躍してくれることを楽しみにしたいと思います。