コンサドーレ札幌で活躍するチャナティップ、サンフレッチェ広島のティーラシン、そしてヴィッセル神戸のティーラトン。今年から3人のタイ人選手がJ1で活躍し、タイ人のJリーグへの関心は飛躍的に高まっている。ご存知の方も多いだろうが、彼ら3人は昨シーズンまで同じクラブでプレーしていた。
それがタイのノンタブリー県に本拠地を置くムアントン・ユナイテッドだ。ムアントンはブリーラム・ユナイテッドと並んで国内屈指のクラブと言われ、毎年国内リーグ優勝を争い、昨年はグループステージで鹿島アントラーズを破るなどACLでも快進撃を見せた。
Jリーグに移籍した3選手に加えベルギーリーグに移籍したガヴィンなどの主力がいなくなった影響は大きいが、それでもタイ代表FWのシローチやアディサック、トリスタンやシャプイなど国内屈指のタイ人選手達、そしてJリーグでもプレーした経験を持つヘベルチや元U-23日本代表の青山などの外国人助っ人は国内トップレベルだ。
そんなタイであれば誰もが知るビッククラブであるムアントン・ユナイテッドに絶対的な相性の良さを見せるのが山崎健太だ。
昨シーズンからトップリーグに昇格し、1部リーグ2年目となるウボンUMTユナイテッドはここまでリーグ戦で3度ムアントンと顔を合わせた。その3試合で山崎は3ゴールを決めているのだ。ウイングバックとしての出場ながらこの数字は異例とも言えるだろう。
3月17日、ムアントン・ユナイテッドのホームで行われた今季初の顔合わせとなったこの試合では、試合を通して攻守に渡り存在感を見せた。対峙したタイ代表のシローチやピラパットの攻撃を落ち着いた守備で抑え、攻撃では果敢に仕掛けチャンスを作り、0-2で迎えた後半ロスタイムには意地のゴールを決めて見せた。
http://youtu.be/EdFUDH7vbnA?t=1h36m30s
開幕から苦しい戦いが続くウボンUMTは下位争いを強いられている。調子の上がらないチームの中で山崎への期待は大きくなるが、そんな状況だからこそ己の価値をさらに高めるようなこれからの活躍を期待したいところだ。