モンゴルは一年を通して大陸性気候の影響で寒い時期が長く、冬にはマイナス20度を下回る日も少なくないため、これまでは屋外スポーツよりも屋内で行うことのできるスポーツが盛んに行われてきました。その代表例が格闘技であり、モンゴルの印象としてモンゴル相撲に代表されるような格闘技の印象を持つ人も少なくないでしょう。サッカーに関して言えばこれまでモンゴルはサッカーの不毛の地と思われてきましたが、ここ数年では、モンゴルサッカー協会が2050年までにモンゴルでのワールドカップ開催、ワールドカップ出場を目指すことを明言し、それに伴い国を挙げてサッカーに力を入れ始め、代表チームの強化、女子サッカー、国内リーグのテレビ放送など、その注目はモンゴル国内でも大きくなってきています。
そしてその中で国内リーグでは多くの外国人選手もプレーするようになり、その中で多くの日本人選手たちがモンゴルリーグの発展の力となる活躍を見せてきました。
現在コロナウイルスの感染拡大により、モンゴルリーグのシーズン開始は延期となっており、それに伴い今シーズンモンゴルリーグでプレーする選手達のチームへの合流も遅れている状況ですが、今シーズンモンゴルリーグでプレーする5名のユーロプラスアジア所属の日本人選手をここで紹介したいと思います。
大谷壮馬(MF)
1990年生まれ、大阪府出身
エルチムFC所属
桃山学院大学サッカー部 / FK.ベラネ(モンテネグロ)/ FK.スラビア(ボスニア・ヘルツェゴビナ)/ FK.ベラネ(モンテネグロ)/ パタヤ・シティーFC(タイ)/ クルントンブリFC(タイ)/ ラオトヨタFC(ラオス)/ エルチムFC
大学卒業後と同時にユーロプラスのモンテネグロトライアウトに参加し、プロ契約を勝ち取った大谷壮馬は、モンテネグロ2部だったFK.ベラネからボスニア・ヘルツェゴビナ1部へとステップアップ。その後再びモンテネグロに戻り、タイ、ラオスでのプレーを経てこの度、モンゴルの強豪エルチムFCに加入した。ラオスではAFCカップにも出場し、国際舞台を経験した。
三谷翼(MF)
1992年生まれ、京都府出身
エルチムFC所属
京都産業大学サッカー部 / Atletico Racing Cordoba(アルゼンチン)/ Start Rise (チェコ)/ FK.Panevezys(リトアニア)/ Kabin United(タイ)/ AEU(カンボジア)/ エルチムFC(モンゴル)
大学卒業から、アルゼンチン、チェコ、リトアニア、タイ、カンボジアと渡り歩き、この度モンゴルリーグの強豪エルチムFCと契約を果たした。国内屈指の強豪と知られエルチムFCは昨シーズンこそ優勝を逃したが、今シーズンの優勝、来シーズンのAFCカップ出場を狙う。
宮崎壮朗(DF)
1996年生まれ
アスレチック220FC所属
大阪商業大学サッカー部 / NK.Polet(クロアチア)- / Athletic220FC(モンゴル)
大学卒業後にクロアチアで半年間プレーし、そこでの経験、対人の強さ、空中戦の強さを評価され、モンゴルリーグのアスレチック220FCへの移籍を果たした。ここからさらに大きな飛躍を目指す。
川口裕士(MF)
1993年生まれ、福岡県出身
デレンFC所属
福岡教育大学サッカー部 / Olympique Noisy Lesec(フランス)/ FK.Neveziz(リトアニア)/ FK.Rudar Dubrava Zabocka(クロアチア)/ Rajapracha FC(タイ)/ Deren FC(モンゴル)
これまで欧州各国でのプレー経験を持つ川口は昨シーズン初めてのアジアでの挑戦でタイのRajapracha FCでプレーを経験し、攻守にアグレッシブなプレーで確かな評価を獲得した。また新たな舞台となるモンゴルでさらなる活躍を見せてくれるだろう。
浅岡淳也(DF)
1995年生まれ、神奈川県出身
FCウランバートル所属
国士舘大学サッカー部 / Master 7FC(ラオス)/ Huahin FC(タイ)/ FC Ulaanbaatar(モンゴル)
大学卒業と同時にアジアトライアウトに参加した浅岡淳也は見事ラオスリーグのマスター7FCとプロ契約を果たし、その後、タイのフアヒンFC、そしてこの度、モンゴルのFCウランバートルと契約を果たした。DFからFWまでこなすユーティリティー性を持ち、身体の強さを生かしたディフェンス力でチームを支える。
以上5名が今シーズンのモンゴルリーグでプレーするユーロプラスアジア所属の選手達だ。彼らのプレーでモンゴルリーグをさらに盛り上げ、そして彼ら自身の選手としての価値もあげるような活躍を期待した。モンゴルリーグでプレーする日本人選手達の応援をよろしくお願い致します。