多国籍の選手達が集まるタイリーグ
(image by Ubon UMT United)
現在タイリーグ1部には29の国から集まった約90人の外国籍選手がプレーしている。南米、北米、アジア、アフリカ、ヨーロッパと世界中から選手は集まってくる。
その中で1番多くの選手をタイリーグに送り込んでいる国はブラジル。30人を超えるブラジル人選手達がタイリーグ1部では活躍している。そして次に多いのが日本人の9人、そして韓国人の7人と続く。
スペインやフランスなどのヨーロッパの選手達も多く活躍するが、日本や韓国の選手達がそれらの国の選手達よりも多くプレーしている理由として『アジア枠』が一つに挙げられる。
外国人枠
(image by PTU )
タイリーグでは1つのチームにつき5人の外国籍選手を登録することができる。しかしその中の1人はアジア圏内の国籍の選手でなければいけないというルールになっているのだ。もちろん5人全員アジア人選手でも構わない。しかし5人全員がブラジル人ではいけない。1チームに必ず一つはアジア人選手のポジションが用意されているというわけだ。
タイリーグでは一人で局面を打開し、一人でゴールを奪えるようなストライカー、そして対人には滅法強く、リーダーシップのあるディフェンスリーダー、そういった分かりやすいタイプが好まれる傾向にある。
もちろんそういった選手はどこにいっても必要とされるわけだが、そういったポジションには外国人選手を当て込む場合が多くのチームで見られる。
そういった選手に日本人も勝っていかなければいけないわけだが、アジア枠として一つポジションが空いているということがあり、そこの争いは同じアジア国籍の選手同士で熾烈な奪い合いとなる。
アジア枠を争う各国の選手達
(image by PTU)
韓国人選手は積極的に自国から出て海外のリーグに挑戦するという気持ちを持った選手が多い。K1やK2での経験豊富な選手や代表経験もあるような選手もタイに活躍の場を求めてやってくる。
オーストラリア人選手はアジア枠ではあるが、体格や強さなどはやはり日本人と比べると違うものを持っている。もともとヨーロッパなどにルーツがある選手も多く、レベルの高い選手が多い。
そして最近増えているのが中東・中央アジアの選手、そして東南アジア各国の選手達だ。イランやシリア、アフガニスタンなどの選手がタイのトップリーグでも活躍している。彼らも日本人にはない強さを持った選手が多く、タイで求められる分かりやすいストロングポイントを持った選手が多い印象だ。
そして最近増えている東南アジアの選手達。タイに来る東南アジア各国の選手達はそれぞれの国でトップレベルの選手達ばかりだ。それぞれの国の代表でプレーしている選手も多くレベルは侮れない。
タイリーグで活躍するために
(image by Ubon UMT United)
こういった選手達と日本人選手はアジア枠を争わなくてはならない。Jリーグでプレーしていたから、日本人だからというだけでプレーできるリーグなんかではないのだ。世界中から人生を賭けてタイに活躍の場を求めて集まった選手達に打ち勝っていかなければならない。