春のドイツキャンプ2025〜4日目〜

341

遠征4日目の午前中は、これまでのトレーニングとは少し趣向を変え、マインツの市内散策に出かけました。歴史ある街並みや教会、美しい広場などを歩きながら、普段のピッチとは違う視点でドイツの空気を感じることができました。選手たちは地元の人々の暮らしや文化に触れながら、リラックスした表情で街歩きを楽しんでいました。

その後は、ブンデスリーガのクラブ「1.FSVマインツ05」のオフィシャルファンショップを訪問。ユニフォームやタオルマフラー、キーホルダーなど、多種多様なグッズに目を輝かせながら、それぞれが思い思いのアイテムを選んで購入していました。友達や家族へのお土産を真剣に選ぶ姿もあり、サッカーを通じた思い出がまたひとつ形に残った時間となりました。

昼食は、ドイツの伝統料理「シュニッツェル」を全員でいただきました。薄く叩いたお肉をカリッと揚げた料理で、レモンを搾ってさっぱりと食べるのが本場流。初めての味に戸惑う様子もありましたが、一口食べると「美味しい!」という声があちらこちらから聞こえ、食事中は終始にぎやかな雰囲気でした。

午後は、ガク、ユズキ、ハジメ、ハヤト、アオト、エイマ、アラタ、エイダイ、ゼントの9名が、Schott Mainzでの最後のトレーニングセッションに臨みました。これまで複数日にわたり参加してきたこのクラブでの活動も、この日が一区切り。選手たちは、どこか名残惜しさを感じながらも、集中力の高いプレーを見せてくれました。

この日のトレーニングは、ウォームアップや技術練習に加えて、攻守の切り替えや局面ごとの判断力が試されるミニゲームが中心。選手たちはすでに現地のトレーニングのテンポや雰囲気に慣れており、それぞれが自信を持ってプレーに参加していました。プレー中には、現地選手とのアイコンタクトや自然な声かけも見られ、数日間で築かれた信頼関係や連携の深まりを感じさせました。

特に印象的だったのは、選手たちがただ「教わる側」にとどまらず、自ら工夫し、チャレンジしようとする姿勢を見せていたことです。ミスを恐れずに動き続け、積極的に関わる姿は、この遠征を通じての確かな成長の証でした。

トレーニング後には、お互いの健闘をたたえ合う笑顔や握手が交わされ、言葉を超えたつながりがそこにはありました。別れ際、現地の選手からかけられた「また来てほしい」「次は一緒に試合したい」という声が、この短い時間の濃さを物語っていました。

このSchott Mainzでの最後のセッションは、彼らにとって特別な経験の集大成であり、新たな自信と学びを胸に刻む時間となりました。

SV Bretzenheim組(シュウヘイ、ユウト、ソウスケ、カイシュウ、コウシロウ、セイタ、エゼル、ムサシ、ユウゴ、タロウ)
今日のBretzenheim組は、みんな本来のカテゴリーよりも上のカテゴリーに入って練習。それにも関わらず、技術面では現地の選手に負けておらず、むしろ優れている場面が多く見られました!

練習参加3日目ということで、子どもたちも少しずつ自信がついてきたのか、積極的に声を出してプレー。遠慮せずに自分の意見を伝えたり、味方を鼓舞したりする姿が目立ちました。こうした成長は、海外の環境だからこそ得られるものですね!

特に、最後のゲームでは上の年代の日本人選手たちが「日本 vs ドイツ」の試合に挑戦。序盤はリードを許していましたが、諦めずに戦い続けた結果、見事逆転勝利を収めました!試合中もよく声が出ていて、チームの雰囲気も良く、ゴールシーンもたくさん生まれました。

また、同じチームで2回目の練習参加となる子もいたため、すっかり環境に慣れた様子。最初の頃の緊張感がほぐれ、現地の選手たちともより自然にコミュニケーションを取る場面が増えてきました

練習後はBretzenheim組のメンバーで夕食。疲れもありながらも、今日の試合の振り返りや次の試合に向けた話で盛り上がっていました。

ドイツでのトレーニングも後半戦に突入。これからどこまで成長できるか、ますます楽しみです。

前の記事春のスペインキャンプ2025〜5日目〜
次の記事春のローマキャンプ2025〜4日目〜