遠征3日目の午前中は、フランクフルトのU-16チームで指導しているケビン・シュミット氏による特別トレーニングを受けました。現在ドイツの育成年代で活躍する若手コーチの一人であり、プロの育成現場で求められている要素を、わかりやすく丁寧に伝えていただきました。
トレーニングでは、ボールを受ける前の身体の向き、周囲の情報をどのタイミングで確認するかといった「認知と判断」に重点が置かれ、テンポの速いパスワークやポジションチェンジを交えながら進行しました。選手たちは最初こそ戸惑いも見せましたが、次第にリズムをつかみ、積極的な声かけやアイデアのあるプレーが多く見られるようになりました。












ケビン氏は一人ひとりのプレーに対して的確なアドバイスを送りながらも、選手の自主性や創造性を尊重するスタイルで、選手たちも真剣な中に楽しさを感じながら取り組んでいた様子でした。言葉の壁を超えてサッカーでつながる感覚を、実感する貴重な時間となりました。
トレーニング後は、街中のカジュアルなレストランで昼食をとりました。この日のメニューはボリューム満点のハンバーガー。午前中の運動でお腹がすいていた選手たちは、笑顔でがぶりとかぶりつきながら、トレーニングの感想やプレーの反省を語り合っていました。仲間と食卓を囲む時間もまた、遠征ならではの大切なひとときです。
昼ごはんを食べた後はホテルで少し休憩。体をしっかり回復させて、午後はいよいよ本日も現地チームの練習に参加しました!今日はそれぞれ違うチームでのトレーニング。普段とは異なる環境で、また新たな経験を積む一日になりました。
TSG Bretzenheim U14(アオト、エイマ、アラタ、ハヤト、カイシュウ)
今日のU14の練習は、これまでと比べても一段とレベルの高い環境。何よりも驚いたのは、体格差!中には30cm以上身長差のある選手もいて、フィジカル面ではかなりのハンデがありました。
それでも、持ち前のテクニックを活かしてしっかりプレーする姿が印象的でした。特にミニゲームでは、みんな得点やアシストに絡むシーンが多く、日本人選手の巧みなボールコントロールやパスワークが光っていました!大きな選手に囲まれながらも、しっかりと戦えていたのは素晴らしいですね。






FV Biebrich(ユウト、ガク、ユヅキ、シュウヘイ、ハジメ、ソウスケ)
練習前から、現地の選手がサッカーカードをくれたりと、自然と交流が始まっていました。こうしたちょっとしたやり取りが、チームに溶け込む大きな一歩になりますね!最初は少し緊張していた選手たちですが、時間が経つにつれてリラックス。後半には積極的にボールを呼び込むプレーが増え、試合形式のトレーニングでは自分たちの良さを発揮できる場面もありました。短時間の中でも、しっかりと成長が感じられた時間でした!









TSG Hechtsheim(エゼル、ムサシ、セイダイ)
15歳の選手たちが集まるこのチームは、全体的にフィジカルが強く、スピード感も抜群。日本人選手にとってはかなりハードな環境でしたが、それでも食らいついてプレーする姿勢が素晴らしかったです。特に1対1の場面では、ドイツの選手たちの当たりの強さを体感する場面が多く、それに対してどう対応するかが今後の課題にもなりそうです。しかし、試合の流れの中では良いパス交換も見られ、しっかりと自分たち。プレースタイルを出せていました!






Schott Minz U13:コウシロウ、ソウスケ、エイダイ
U13のトレーニングには、コウシロウ、ソウスケ、エイダイの3名が参加しました。トレーニングでは、テクニックと連携を重視したメニューが多く、個々の技術だけでなく、判断の速さやスペースの使い方も求められる内容でした。
初めは言語の違いに戸惑う場面も見られましたが、ボールを通じて自然とチームに溶け込む姿が印象的でした。ミニゲーム形式のトレーニングでは、3人それぞれが得意とするプレーを発揮し、果敢にゴールに向かう姿勢を見せていました。練習後には現地のコーチから「意欲的でよく周囲を見ている」と前向きな評価もいただきました。




Schott Mainz U14:ユウゴ、タロウ
U14にはユウゴとタロウが参加しました。この日はポジショナルプレーや局面ごとの意思決定に焦点を当てたメニューが組まれており、実戦的な展開の中でいかに素早く判断し、質の高いプレーを選択できるかが問われました。
2人は開始直後から集中力の高いプレーを見せ、守備の切り替えや攻撃時のサポートなど、状況に応じた動きを的確に表現していました。特に、ボールを持っていない時の動き出しや、守備から攻撃への切り替えの速さには、現地の選手たちも良い刺激を受けているようでした。



それぞれのチームで夕食、そして就寝へ
練習後は、それぞれのチームごとに夕食をとって一日が終了。疲労もありましたが、異なるチームでプレーすることで新たな刺激を受けた選手たち。明日もまた新しい挑戦が待っています。