山崎健太
1987年 東京都出身
駒澤大学高校サッカー部、駒澤大学サッカー部、FC東京23、TTMカスタムズユナイテッド(タイ)、FCベラネ(モンテネグロ)、OFKグルバリ(モンテネグロ)、ウボンUMTユナイテッド(タイ)
2018シーズン。タイリーグ1のウボンUMTユナイテッドでプレーしていた山崎健太にとって今シーズンは怪我に泣いたシーズンとなってしまった。プレシーズンでの試合で肋骨を骨折。開幕から数試合をスタンドから眺めることになってしまったのだ。
しかし、戦列に復帰すると、苦しむチームの中でキャプテンとしてほぼ全試合にフル出場。チームの大黒柱として攻守に貢献し続けた。しかし、迎えたアウェーでのブリーラムユナイテッド戦。相手からの激しいチャージを受け負傷。前十字靭帯断裂と言う大怪我を負い、山崎の2018シーズンは終わってしまった。
山崎はウボンUMTユナイテッドが3部リーグに所属していた頃からチームに所属する最古参の選手の一人だ。2015シーズンの後期にモンテネグロ1部のOFKグルベネから加入すると、チームは飛び抜けた力を見せ2部へと昇格。その勢いそのままに翌年には1部リーグへの昇格を決めた。
昇格する度にチームは強力な外国人助っ人を獲得し、その選手の入れ替わりは非常に激しいものであったが、山崎はチームメイト、サポーター、監督、オーナーからの絶対的な信頼を勝ち取り、常に欠かせない選手として試合に出続けた。
フィジカル面の強さ、勝負強さは特筆すべき点だ。ボランチ、サイドバックを主戦場とし、圧倒的なフィジカル能力で相手を封じ込めるが、ここぞという場面ではゴール前に顔を出し、シュートを決める勝負強さも兼ね備える。守備もできる、アシストもできる、得点もできるサイドバックとしてリーグ屈指の評価を受けるまでになった。
今シーズンアウェーで行われたブリーラムユナイテッド戦で負った前十字靭帯断裂の再建手術は9月末に既に済んでいる。現在は東京で復帰に向けてのリハビリを行う毎日を送っている。
モンテネグロの過酷な環境で1部へとのし上がり、そこからタイリーグへと移籍。そこでもチームと共にトップリーグへと駆け上り、自身もチームに欠かすことのできない存在として自身の価値を証明し続けて来た。山崎はこんなところで終わるような選手ではない。
また彼がタイリーグのピッチを駆け回る姿を見る日が早く来ることを願っている。