4月22日に行われた天皇杯全日本サッカー選手権大会一回戦、国士舘大学戦。あきぎんスタジアム(秋田市八橋運動公園球技場)で行われたこの試合が山田樹にとってのブラウブリッツ秋田での公式戦デビューとなりました。
残念ながらこの試合は1−2で敗れ、チームは天皇杯一回戦敗退。山田にとってもほろ苦い秋田でのデビュー戦となってしまいました。しかし、先発メンバーとして臨んだこの試合。得意の左足から繰り出される前線へのパス、クロス。攻守に存在感を発揮した山田の評価は悪くないものでした。
待ち望んだJリーグデビュー
4月30日、沖縄県総合運動公園陸上競技場で行われたJ3第6節FC琉球戦。
3500人を超える観客が観戦に訪れたこの試合。秋田は序盤から攻勢を見せ、前半開始早々の2分には先制点。前半終了時には3−0と大きくリードして試合を折り返しました。
そして、さらに2点を追加して5−0とリードした状態で迎えた62分。ついに山田に出番がやってきました。Jリーグデビューです。
この日も左サイドでの出場となった山田、まずはしっかり守ってから攻撃に出るという監督の指示を受けてピッチに入りました。
そして迎えた76分。待望の瞬間が訪れます。
サイドに流れた選手がボールをキープ。それと同時に、内側からその選手を追い越してスペースに走り込む山田にふんわりと浮いたパスが通ります。浮いたボールを胸トラップでコントロールすると得意の左足を振り抜きました。
ボールは逆サイドネットに豪快に突き刺さり見事ゴール。
最高の形でのJリーグデビューとなりました。
試合は6−1の完勝でした。この結果、開幕から5試合で4勝1分。ブラウブリッツ秋田はJ3で首位に立っています。
試合後の監督のコメントでも山田に対する期待と高い要求が伺えました。
最高のJリーグデビューを果たした山田。まずは先発メンバーに食い込み、定着。そして勢いに乗るチームの中でも彼の良さを発揮し、チームと共にJ2昇格へと突き進んで欲しいと思っています。
彼のJリーグでの活躍は、Jリーグでのプレーを目標とする海外でプレーする多くの若い選手たちに注目されています。彼がJリーグで活躍するという意味はそういった選手たちにとって大きな意味を持つことにもなるのです。
彼が海外で培ってきたことを存分に発揮し、さらに秋田で活躍してくれることを期待しています。