タイでプレーする上で必須のタイ英語

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サッカー留学と語学力

日本で暮らしていて周りで英語が話せるという人はどれだけいるだろうか。中学・高校と英語を学んできて、ある程度の語集と文法の知識はあるはず。しかし実際の会話になるとほとんど言いたい事が言えないという人がほとんどではないかと思う。単純に比べることは出来ないが、タイ人の英語力はだいたい日本人のものと同じくらいではないかと感じている。バンコクや観光地では英語でも通じることもあるが、タクシーの運転手もほとんど通じないし、田舎に行けば英語はまず通じないと思っていた方がいいかもしれない。

チームの中で英語でコミュニケーションが取れるのは1〜2人。そのくらいが普通のようだ。もし、タイ人チームメイトとしっかりとしたコミュニケーションが取りたいのであれば、当然タイ語の習得は必須になってくるが、英語とも日本語とも似通わないタイ語の習得は簡単ではない。しかし、日本に和製英語があるように、タイにもタイ英語のようなものが存在している。特にサッカーの中で使う言葉にはそういった言葉多くあるため、それらの言葉の特徴を掴むということはコミュニケーションを図る上で重要になってくる。

タイ語が全く話せない状態でチームに入ると、当然タイ人選手も気を使い、慣れない英語でコミュニケーションを取ろうとしてくれるだろう。しかしほとんどの場合、会話はなかなか上手く進まない。彼らの英語はタイ語のイントネーションが強く、日本人が発音する英語に慣れていると英語なのかタイ語なのかさえ分からないかもしれない。

例えば中盤という意味のMidfielder。ミッドフィルダーと言ってくれれば日本人でもわかりやすいが、タイ人の発音を聞くと”ミッフィウ”という聞こえ方をする。

日本のサッカーでも当たり前に使われるクリアーという意味の英語のClear。これも全く同じ意味の英語を発音しているのだが、タイ人が発音すると”キアッ”というように聞こえる。

あとはハンド、英語ではHand ballだがタイでは”ハンボン”という音に聞こえる。

コーチを意味する英語のHead Coachもタイ人が発音すると日本人には”ヘーッコーッ”というような聞こえ方になる。

これらはほんの一部だが、こういったタイ英語はサッカーの中でも普段の生活でも耳にする機会は多い。もっとも、聞こえ方に関しては人それぞれの部分はあるが、特徴を掴めれば意外にわかる言葉はあるんだよ、ということを伝えたい。こういった言葉は日本の和製英語よりも実はもっと多いくらいかもしれない。最初はとっつきづらいタイ英語だが慣れれば彼らの使う英語がわかるようになってくるだろう。もちろんタイ語を学ぶことは必須だが、こういった少しでも覚えやすい、タイ人選手たちが使う英語を覚えることはタイでコミュニケーションをとる上で大きな助けになるはずだ。

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