タイでのサッカー人気

 

成長著しい東南アジアのサッカー

 

4-0で日本の勝利に終わったFIFAワールドカップ予選AFC 最終グループステージ、日本代表対タイ代表。

日本代表は久保選手など若手の活躍もありタイ代表に4-0と快勝しました。しかしあの試合を観戦した人たちは『もっと得点できたはずだ』『タイ相手にあの程度のパフォーマンスでは』というネガティブな感想が多かったように感じます。

アジア最終予選で1分6敗のタイ代表相手ということでそういった意見が出るのは当然かとは思いますが、試合の内容を見ていてもタイ代表の成長を感じさせる場面は多く見られたと個人的には感じました。

試合を通して果敢に日本相手にプレスをかけ攻めの姿勢を見せたタイ代表。そしてコンサドーレ札幌に移籍が決まっているチャナティップのボールキープ力、機動力は日本代表を十分に苦しめていたように思います。

また今年の2月28日に行われたAFCチャンピオンズリーグ、グループリーグ。チャナティップなど多くのタイ代表選手を擁するタイ王者のムアントンユナイテッドがJリーグ王者の鹿島アントラーズを破った試合は記憶に新しいと思います。

今まで練習試合などでJリーグのクラブがタイのクラブに負けることはあっても、真剣勝負の舞台でJリーグチャンピオンがタイのチームに敗れる。

しかも、数ヶ月前にクラブワールドカップの決勝でレアル・マドリードと熱戦を演じた鹿島アントラーズ相手に挙げた勝利は、タイサッカーにとって大きな衝撃となりました。

 

 

 

サッカーは生活の一部

 

どこの国でもそうだと思いますが、タイの子供たちにとってサッカー選手は憧れの職業です。76あるタイの県ですが、そのほとんどの場所にプロサッカーチームが存在します。

1部から4部がプロとして行われている国内リーグは、チーム数が多いためサポーターが多いチームから少ないチームまでありますが、どのカテゴリーでもそこの地域の人たちが地元のチームを応援し、下部のカテゴリーでも試合の日には何千人という観客が入るチームも少なくありません。

 

 

タイに一度来ればサッカーがどれだけ生活に根付いているかがわかるでしょう。海外・国内の有名チームのユニフォームを来て出掛ける人たち。バーや飲み屋で流れるのはヨーロッパのサッカー中継。

夕方になれば子供大人と関係なく近所の公園やスポーツ施設に集まり、サッカーやセパタクローを楽しむ人たちの姿を見ることができます。

 

 

そういった人たちが週末にはスタジアムに集まり地元のチームを応援する。若い人たちはチームのユニフォームを着て試合後に選手と撮った写真をSNSにアップする。

そういった事がタイではどこでも見られる日常になっています。

 

また、タイ代表選手達の人気は絶大です。

先日行われたワールドカップ予選でもそうでしたが、タイ代表の試合があれば街のいたるところでパブリックビューイングが設置されます。仕事帰りの人も、ユニフォームを着たサポーターも皆で観戦します。その盛り上がりや注目度の高さはワールドカップの時の日本かそれ以上といった感じすらします。

 

*バイクを道路脇に停めてパブリックビューイングを見上げる人達。

 

 

盛り上がるサッカー熱

 

 

外国人枠減少の影響や優秀な他国の選手も集まるようになり、日本人選手としては厳しさを増したタイのサッカー事情。ですが、タイのサッカー熱はまだまだ熱さを保ったままだと感じます。

サッカー協会の変革やそれに伴うリーグの変化。様々な変化の中で変わることはあると思います。しかし、その中でタイのサッカーのレベルが上がりつつある事は確かでしょう。

また、近年では日本のJリーグに挑戦する若いタイ人選手達も増え、今まで以上にタイのサッカーに変化が起きていると感じます。日本の可能性のある選手達がタイで活躍し、そしてタイの選手達もJリーグで活躍する。

そういったことはこれからどんどん増え、タイのレベルもさらに上がっていくはずです。その中でまた日本人選手にとっての新しいチャンスも出て来ると思っています。

タイと日本のサッカーがより一層盛り上がり、その中で活躍する日本人選手が一人でも増えるように、これからもサポートしていきたいと思っています。

 

 

第1回FITAエリートトレーニング2017

4月に行われたDREAM CUPスプリング大会。同大会で優秀選手に選ばれた約40名の選手たちがFITAエリートプログラムに参加した。

同プログラムは一般社団法人国際サッカー強化トレーニング協会(FITA)が選手育成・強化を目的に行っており、国内で全3回の強化トレーニング後、その中から選抜された選手で選抜チームを結成。8月にタイで開催される「タイ・インターナショナルカップ2017」に参加する。東南アジアのブラジルとも称される成長著しいタイ。タイ1部リーグの下部組織や毎年プロ選手を輩出するタイ育成強豪クラブなども参加するハイレベルな大会だ。

第1回目の強化トレーニングでは常に考えながら状況判断しプレーすることにフォーカスしつつ、運動量や球際の部分も求められるインテンシティの高いトレーニングとなった。

最初こそ戸惑いが多く見られたが、トレーニングが進むにつれてしっかりと状況判断しプレーする回数が増えていった。

育成年代から状況判断の重要性に気付いてる選手はまだ日本には少ない。今日取り組んだ事を普段のトレーニングからしっかりと意識し身に付けてほしい。

毎日の積み重ねが必ず自分の成長、今後のサッカーライフに繋がるはずだ。

            

 

 

金城寛大がモンゴル1部リーグで契約

 

モンゴル1部リーグへ移籍

 

昨シーズン、タイDivision 2のBTU UNITEDに所属しておりました金城寛大とモンゴル1部リーグのFC  ULAANBAATARとの契約を完了いたしました。

この度、金城が契約したFC ULAANBAATARは2010年に設立されたクラブでモンゴルの首都ウランバートルに本拠地を構えています。FC ULAANBAATARは設立されてすぐ、北朝鮮代表選手など実績のある外国人選手を獲得し、2011年にはリーグ戦で優勝するなどモンゴル国内では強豪と言われるクラブです。

10チームが参加した昨シーズンは6位とふるいませんでしたが、王座奪還に向けて今シーズンに懸ける意気込みは大きくなっています。

モンゴルの首都ウランバートルは同国人口の半数が住むモンゴル最大の都市です。標高約1300mの高地に位置し年間の平均気温はマイナス0.1℃にしかなりません。1月の平均気温はマイナス21.7℃と世界の首都の中で最も低いものとなっています。

夏の期間でこそ平均気温は17℃ほどに上がりますが、屋外でサッカーができる期間というのは1年間を通して限られています。そのためリーグ戦は4月末から9月頃の短期間に行われるという少し珍しいレギュレーションとなっています。

モンゴルリーグは1974年に創立された歴史のあるリーグです。ここ近年では日本人を含む外国人選手の獲得も活発となり、今後さらなる盛り上がりが期待されるリーグです。2017シーズンには昨シーズン王者のエルチムを含め数チームのクラブが日本人選手を獲得したことも発表されています。

 

 

 

タイで苦しんだ海外での1年目

 

金城は大阪府出身23歳のストライカーです。日本体育大学を卒業後、2016シーズンよりタイDivision2のBTU UNITEDでプロとしてのキャリアをスタートしました。

大きな身体と恵まれたフィジカルを生かしたアグレッシブなプレースタイルが持ち味の金城。もともと持つストライカーとしての鋭い得点感覚が評価されタイでは契約に至りました。そして、ストライカーだけでなくチームに必要があればボランチやその他のポジションでもプレーし、新しい場所で自分のプレーの幅を広げてきました。

しかしその中で大きな葛藤もありました。初めて感じるプロとしてプレーする難しさ、外国人としてプレーするという事、通じない言葉、文化の違い、思うような結果がなかなか出せない中でそのような葛藤は次第に大きくなりました。

自分の得意なポジションで勝負できないもどかしさ、そしてそれを監督やチームメイトにうまく伝えられないもどかしさ。

海外でプレーすれば多くの選手が感じる壁。

しかし金城はそんな状況でも常に前向きにチャレンジを続けてきました。最初は難しかったコミュニケーションもタイ語をだんだんと覚えることで少しずつ改善されました。

海外で活躍できるかできないか、それには環境に適応する能力というのがとても大事な要因です。その点において金城はとても適応能力が高く、言葉、コミュニケーション、文化、プレー。あらゆる違いにも柔軟に対応し、自分を変化させ成長ができる選手です。

タイでの1年目は彼にとって納得できるものではなかったかもしれません。でもそれは必ず次に繋がる1年だったはずです。

 

 

 

新天地での新たな挑戦

 

金城にはFC ULAANBAATARのエースとして、チームを引っ張る存在として活躍することがチームからは期待されています。

モンゴルはFIFAランキングでは197位。まだまだ発展途上のリーグです。しかしプロの世界で簡単に勝てる場所なんて存在しません。

金城自身2カ国目となるモンゴルの地で、自分をさらに磨き、チームの上位進出の力になって欲しいと思っております。そしてチームを導いたその先に、金城自身の夢へと続く道が見えてくるはずです。

 

 

 

 

 

 

水掛祭と選手懇親会

タイの水掛け祭

 

タイのソンクラン、水掛祭りを知っていますか。

4月の13、14、15日はソンクランと言われるタイの旧正月。旧暦の上での新年となり、祝日にもなっています。

もともとは新年のお祝いとして家族が集まり仏像や家族のお清めをするという一年に一度の行事でした。しかしこの時期はタイでもっとも暑い時期ということやお祝い事ということも重なり、近年ではその儀式が若者を中心に水掛けのイベントに変化、それがタイ全土に広まりました。

今ではこの水掛祭りは世界でも注目されるお祭りの一つとして有名になり、この時期には水掛け祭に参加するために世界中からたくさんの観光客がタイに訪れます。

通りには水鉄砲を持った人があふれかえり、タイ全土がお祭り騒ぎ。大音量の音楽に体を踊らせながら誰彼構わず水を掛け合います。

 

 

 

 

ユーロプラスアジアの選手が集まり懇親会

 

このソンクランは日本で言うお正月です。タイの人たちにとってはとても大事な行事の一つとなっています。そのため、ほとんどのサッカーチームは活動を休止し、短いオフ期間に入ることになります。

タイ人選手達はそれぞれの田舎へ帰郷する選手がほとんどですが、外人選手が自国に帰るにしては少し短すぎます。

そこで、この機会を利用してユーロプラスアジアの選手に集まってもらい、バンコクで懇親会を開くことにしました。

集まったのはバンコクのエカマイ。日本人が多く住むエリアです。

懇親会はユーロプラスアジアの選手、そしてスタッフで集まり日本食レストランで昼食。そしてその後はレクリエーションとしてボーリング大会を行いました。

 

タイの国土は日本の1.4倍と広く、サッカーチームはタイ全土ににあります。そのため地方のチームに所属している選手は移動だけでも大変です。空港が近くにない場合はバスで10時間以上の移動が必要な場合もあります。そのため、今回は全員が集まれたわけではありませんでしたが、普段なかなか会う機会のない仲間と楽しい時間を過ごすことが出来ました。

普段接することがない選手、年齢の離れた選手、自分と同じポジションの選手、そういった選手と自分達の近況やサッカーについて話し合う良い機会になったかと思います。普段はタイ人に囲まれてプレーする中で人に言えない悩みや葛藤を抱えている選手もいると思います。

そういった時に自分の思いを同じような境遇にいる仲間に話せることはそれだけでも大いに意味があるでしょう。

また、このソンクランという1年に1度の楽しいお祭りを皆で純粋に楽しむことが出来ました。

 

 

それぞれのチームに戻って

 

ソンクランが終われば、またすぐに今まで通りのサッカー浸けの生活が始まります。

どこのリーグも翌週、または翌々週にはリーグ戦が再開されます。昇格に向けてチームを引っ張っている選手も、チームの中で居場所を見つけられずにもがいている選手も、時間は待ってくれません。

心も身体もスイッチをしっかりと入れ替えて次の試合へと向かう必要があります。

シーズンの半分となる6月の移籍期間まで残りわずかです。良い状態で前期を締めくくるためにも、これからの試合はとても大事なものとなってきます。

リラックスした楽しい時間を一緒に過ごし、また、お互い上を目指す良きライバルとして大いに刺激を受けることが出来ました。

これから続くリーグ戦に向けて、気持ちを新たに頑張ってもらいたいと思っています。

 

 

山田樹がJ3リーグのブラウブリッツ秋田に移籍

 

タイリーグ、T3のMOF CUSTOMS FC に所属しておりました山田樹のJ3ブラウブリッツ秋田への移籍を完了致しました。

山田は京都府出身の26歳。京都サンガFC U-18から立命館大学サッカー部を経て2013年にシンガポールリーグのアルビレックス新潟シンガポールに入団しプロとしてのキャリアをスタートしました。

 

 

シンガポールリーグでは3シーズンに渡ってプレーし、チームの主軸として活躍。シンガポールカップ優勝にも大きく貢献しました。そして2016年に当時ラオプレミアリーグのチャンピオンチームであったLAO TOYOTA FCに移籍。

 

LAO TOYOTA FCではチャンピオンチームとして戦う難しさ、勝って当たり前というプレッシャーの中で毎試合チームの中心としてプレー、中盤の選手ながら得点も取れる貴重な選手として奮闘しました。リーグ戦では絶対的な資金力を誇る新興チームLANEXANG UNITEDと接戦の末に優勝は逃してしまいましたが、リーグ戦2位となったチームの中で大きな活躍を見せました。

 

 

また、LAO TOYOTA FCではラオス王者としてAFCカップにも出場。AFCカップとはAFC(アジアサッカー連盟)により開催される国際大会の事で、AFCチャンピオンズリーグの出場枠のないAFCクラブチームランキングの15位〜28位の国・地域の優勝チーム28チームがこの大会に参加する事ができます。

AFCカップではアジアの舞台で国際試合という貴重な経験をしました。満員のスタジアムで国を代表して戦う重み。アジア各国のトップクラブとの真剣勝負は山田をさらに強く逞しい選手へ、そしてもっとレベルの高いところに行きたいという強いモチベーションにもなりました。

 

 

 

そして2017シーズン、チャレンジをしたいという本人の希望でタイ3部のMOF CUSTOMS FCに移籍を果たしました。MOF CUSTOMS FCは数年前までDivision1にも所属していた強豪チームです。今シーズンこそT3に所属していますが、T2への昇格候補の筆頭に挙げられているチームです。

山田はここまでリーグ戦全ての試合に出場、リーグ戦のベストイレブンに選出されるなどの活躍を見せ、また中盤の選手ながら2得点を記録するなど攻守に渡りチームの中心としてプレーしてきました。

 

 

 

そしてブラウブリッツ秋田から届いた獲得オファー。

秋田には山田の中盤の選手としてゲームをコントロールする力、性格なボールコントロール、攻守に渡って力を発揮できるポリバレント性を高く評価して頂きました。

そして今の秋田に必要な選手だという事で、シーズン途中ではありますが正式な獲得オファーを頂くことになりました。

山田の持つサッカー選手としての能力、そしてシンガポール、ラオス、タイ、AFCカップという国際舞台も戦ってきたという経験はJの舞台でも必ずチームに大きなものをもたらす事が出来るでしょう。

本人がずっと臨んでいたJリーグでのプレー。山田の夢を応援するという形でシーズン途中での放出を許してくれたMOF CUSTOMS FC、そして彼の力がチームに必要だという事でオファーを出して頂いたブラウブリッツ秋田、そして彼自身の夢の為。

自分自身のプレー、そして結果で、その気持ちに応えてもらいたいと思っています。

山田にとっては大学サッカー以来の日本でのプレーということになります。大学を卒業し、シンガポールで始まったプロとしてのキャリア。ラオスでは国際舞台も経験しプロ選手として大きく成長しました。そしてタイで掴んだJリーグへの挑戦権。

彼のこれからの活躍がJリーグへの逆輸入、挑戦を目標に戦う東南アジアでプレーする日本人選手達の指標になってくるでしょう。

彼の秋田での活躍に期待せずにはいられません。

 

秋田はここまでリーグ戦で5位につけ幸先の良いスタートを切っています。彼の活躍でブラウブリッツ秋田の更なる躍進、そしてJ2昇格へと導いて欲しいと思っています。

 

ラオスプレミアリーグが開幕

 躍進したラオスサッカー

 

 

 

カンボジア、ラオス、ベトナム、タイ、ミャンマーの各優勝チームが争うメコンカップ。この大会で決勝まで勝ち進み、2位に輝いたラオプレミアリーグのLANEXANG UNITED。決勝ではタイ王者のBURIRAM UNITEDに合計スコア1−2で敗れたものの、ホームでの第一戦では1−0でタイ王者を破るという波乱を演じました。

これまで東南アジアでは絶対的な強さを誇っていたタイとベトナム。それに割って入ってくる存在として近年代表チームの躍進も目覚ましいカンボジア、そしてミャンマー、ラオス。東南アジア各国のレベルが年々上がっていることを再認識する大会となりました。

 

 

そのラオスを牽引する存在として近年急速に力をつけてきたのがメコンカップで躍進を見せたLANEXANG UNITED。豊富な資金を持つスポンサー企業のバックアップを受け、海外から監督・コーチ、優秀な選手達を集め、国内リーグではLAO TOYOTA FCと二強と言われるラオスを代表するクラブです。

ホームスタジアムやトレーニング施設の環境は素晴らしく、東南アジアの中でもあれほどの環境が整ったチームは多くはないでしょう。2013年からプロ化した新しいラオスのサッカー界において、間違いなくこの先ラオスサッカーを引っ張って行くクラブであると誰もが思っていました。

そして、彼等の力を東南アジア中に知らしめたメコンカップから数ヶ月。

LANEXANG UNITEDの2017シーズン出場辞退が発表されました。

 

混乱の中での2017シーズン開幕

 

国内リーグはもちろん、カップ戦、AFCカップも出場辞退。ラオスにはもちろん、タイにまでその大きな衝撃が走りました。この影響もあり2017シーズンのラオプレミアリーグは6チームしか参加表明しているチームがいない。一時は様々な情報が流れ、開幕さえも危ぶまれていました。

例年通りであれば開幕する時期になっても始まらないリーグ。既にチームと契約し、開幕に向けてトレーニングに励んでいる選手達にとっては本当に不安な時間だったはずです。

 

そんな不安が渦巻く中、4月1日に2017シーズンの開幕戦が行われました。

 

 

 

Europlus Asia の選手としては昨シーズン2位のLAO TOYOTA FCに本間和生が所属しています。

本間は今年で37歳になるストライカー。Jリーグでのプレー経験はなく、22歳で渡欧。セルビアで2年間、その後ハンガリーで9年間に渡り活躍してきた異色の経歴を持つ選手です。

今年でラオスでの4シーズン目となる本間。2014シーズンには17試合で29ゴールをあげて得点王を獲得。2015シーズンには20試合で29ゴールをあげ、リーグ優勝と2年連続となる得点王を獲得しました。昨シーズンはLANEXANG UNITEDに敗れ2位となってしまいましたが、得点ランク2位となる相変わらずの得点力と活躍を見せてくれました。

2013年にラオプレミアリーグとして始まったラオスのプロサッカー。本間はLAO TOYOTA FCだけでなくラオプレミアリーグを牽引してきた選手の一人と言えるでしょう。

 

 

 

その本間がキャプテンとして先発した2017シーズンの開幕戦、相手はNUOL FC。大学を母体としたチームで若い選手が多く在籍し、首都のビエンチャンを本拠地としています。

結果は0−2でホームのNUOL FCが勝利。

優勝候補筆頭のLAO TOYOTA FCが敗れるという波乱の幕開けとなった開幕戦。ここからラオプレミアリーグがどういう展開を見せるのか、LAO TOYOTA FCがどう巻き返しを見せるのか、楽しみにしたいと思っております。

 

 

第1回U17横山杯選抜トレーニング

年末に行われた全国を代表する強豪高校100チーム以上が参加する横山杯。

同大会で選ばれた約30名の選手たちは、これから国内で選抜トレーニング兼選考会が行われ、その中から、最終選考に選ばれた選手はスペインで行われる「マドリードユースカップ2017」に参加する。昨年はレアルマドリードも参加するなど非所にレベルの高い国際大会だ。

早速第1回目のトレーニングが流通経済大学龍ヶ崎キャンパスサッカー場で行われた。

昨年に引き続き国内トレーニングのヘッドコーチは、毎年Jリーガーを輩出しプロ養成所とも呼ばれる全国屈指の強豪校・流通経済大学サッカー部コーチの大平氏。

ボールを使いながらお互いの名前を確認するW-UPから始まり、
常に考えながら、身体を動かすメニューが続いた。
最後のメニューでは、素早い攻守の切り替えが求められるハードなトレーニングとなった。

W-UPから最後まで共通のテーマがあり、ヒントを与え、選手自身に気付かせる指導。
とても質の高いトレーニングとなった。

昼食後にはミーティングが行われた。
日本サッカー協会強化指針に基づき、日本サッカー界が抱えている問題点。そして、今この年代でなにが求められているのかを確認。

    

午後のトレーニングは20分×4本の紅白戦を実施。

トレーニングとミーティングで確認した、闘う姿勢と素早い攻守の切り替えが多く見られた。
スペイン遠征に向けてどの選手もこのチャンスを掴みたいという気持ちが伝わってきた。

今後も質の高いトレーニングを重ね、遠征メンバー入りをかけた競争はさらに激しさを増すだろう。

スペインでは、世界トップクラスの闘いが待っている。

TOKAI JAPAN ELITEスペイン遠征2017

TOKAI JAPAN ELITEスペイン遠征 ~ 2017/3/24-4/4~

昨夏にスペイン人指導者などによって優秀選手に選出され、結成された東海選抜チーム。

スペインでは、衝撃的な12日間を過ごすこととなった。

参加した大会は、スペインのクラブだけでなく、ヨーロッパリーグに出場しているセルビアやロシア、フィンランド、デンマークなどの、北欧や東欧の強豪クラブの下部組織たち。
日本に居ては戦うことのできない強豪たちと全力で戦い、目の当たりにした世界基準のサッカー。
フィジカルや球際の激しさはもちろん、足元の能力と状況判断力も非常に優れ、追っても追ってもボールに辿りつけない。これが世界との差だと子どもたちは強烈に感じたはず。

しかし、その中で自分たちで感じ取り、日々成長し、短期間で明らかな成長を見せてくれた子どもたち。
この海外の圧倒的な環境が、子どもたちに大きな刺激を与え、その日その日で成長させていく。日に日にパスもつながり、ドリブルで相手も剥がし、あの強豪クラブ・ディナモキエフから得点も決めてみせた。
彼らの吸収力は、海外選手を観たそれと同等の衝撃をスタッフにも与えた。

この経験を、日本に戻ってからも忘れることなく、どれだけ世界基準の意識レベルで日々積んでいくことができるか。あのレベルに追いつき追い越すために何が必要なのかを考え、実行できるか。
その日々の積み重ねが、10年後のキミの未来を形作る。

スペインでの楽しかった思い出はもちろん、12日間で感じた衝撃を忘れてはいけない。

キミたちの可能性は無限大だ。

東南アジアトライアウトの流れ

東南アジアでのトライアウト

 

 

東南アジアでのトライアウトの中心は基本的にタイの首都バンコクになります。バンコクは東南アジアの中でも最も大きな都市の一つです。飛行機に乗ればラオス、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどの近隣国へ1~2時間ほどで行くことができます。

タイ国内チームのトライアウトを受ける際はもちろん、近隣国のチームへ行く場合もバンコクは外せない場所になっています。

東南アジアのトライアウトは移籍期間に合わせ1年に2度行われますが、その際には当然バンコクを拠点として各チームへのトライアウトに行ってもらう事になります。バンコク中心地のホテルに滞在、トレーニングを行いコンディションを整える、そしてチャンスがあればいつでもどこにでもすぐに行ける。そういった態勢を整えています。

基本的に選手に泊まってもらうホテルはバンコクの中心、ラチャダーという場所にあります。MRTという地下鉄が通っていて、駅からは歩いて10分ほど。近くにはスターバックスやマクドナルド、日本食の大戸屋や銀ダコが入ったショッピングモール、観光客も多く訪れるナイトマーケット、歩いて1〜2分の場所にはセブンイレブンや24時間営業のフィットネスジムなど生活に必要な物はホテル周辺に全て揃っています。

 

 

環境に慣れる

 

 

 

選手がタイに着いてまず慣れなければいけないのが気候です。日本の夏も暑いですが、日差しの強さ、気温の高さはそれ以上で、それが年間を通して続きます。またスコールという熱帯地域特有の極地的な雨にも慣れなくてはいけません。

長いフライトの疲れ、そして現地の気候に慣れるためにも、本番のトライアウトに向かう前にコンディション調整の場を持つ事は重要だと考えています。可能な限り最初の1〜2週間の間には我々ユーロプラスアジアで日本人チームを作り、タイの現地のチームとトレーニングマッチを組むようにしています。

 

 

これから一緒にトライアウトに臨む仲間とコミュニーケーションを取り、実際にタイ人選手、現地のチームと対戦することはタイを知るため、慣れるためにも必要な事です。また、ここで好パフォーマンスを見せることができれば、相手チームに認められて即契約という可能性もあります。実際、過去にもこういったトレーニングマッチから契約に至ったケースは多々ありました。

また、トライアウト期間が始まったからと言って、毎日どこかのチームの練習に参加できたり、トライアルに参加出来るというわけではありません。

チームからは『背が高くてフィジカルの強いセンターフォワードが欲しい』『脚の速いサイドの選手はいないか』『テクニックのあるゲームメイカーが欲しい。できれば左利きで』『とにかく良い選手をくれ』などの話しが届きます。

ストライカーを探しているチームにディフェンスの選手を送っても当然可能性は低いので、チームの求めるものに応じた選手をトライアルに送る必要があります。

 

 

 

そのため、トレーニング参加がない日にはユーロプラスアジアとしてトレーニングを行っています。基本的には公共の公園などを利用させて頂き、ボール回しや基礎練習、ゲームなどを行います。

お互いの情報交換や、コンディションを保ち良い状態でトライアルに参加する為にもとても大事にしている事です。

そして、東南アジア各国やヨーロッパ、Jリーグなどで既にプロとしてのキャリアのある選手達と練習できるという事も若い選手達にとっても良い機会になっています。既にチームと契約しているがコンディション調整のため、新しくチームを探している、といったキャリアのある選手達もこのトレーニングには多数参加します。

 

 

契約する為に

 

安心できる場所に滞在し、タイ語・日本語が出来るスタッフがサポート、コンディション調整の為のトレーニングができる環境が常にある。こういった環境が整うことで本番のトライアルや練習参加でも本来の力を発揮することが出来ます。

東南アジアというと日本ではまだまだレベルの低いリーグと見られているのが現状です。しかし、異国の地で外国人助っ人としてプレーするという事は頭で考えるのと実際やるのでは大きな差があります。チームの一員としてプレーするのではなく、他の選手を引っぱり勝利へと導く選手が外国人選手には求められます。それは今までやってきた事とは全く違う事かもしれません。

しっかりと準備をし、適切な情報を持つ、そして最善の状態で臨むことが必要です。一人でも多くの可能性のある日本人選手が東南アジアで活躍して欲しい。その為に出来るサポートをしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

2018シーズンのトライアウトに向けてタイ短期留学

 

 

トライアウトに向けて

 

タイの移籍期間は基本的にシーズン終了後から開始までの12月〜1月と、シーズンの折り返し時期である6月〜7月の年に2度あります。基本的には選手が移籍したり、チームに登録するといったような事はこの期間内でなければ出来ません。そのためトライアウトもその期間に合わせ、1年に2度行われます。厳密に言えばこの移籍期間が始まる少し前から準備段階も含めてトライアウト期間は始まっていると言えます。

トライアウトに来た選手達は限られた時間の中でチームの練習に参加したり、トライアウトに参加します。しかし、気候、生活、言語、文化の違いなど、挙げれば切りがありませんが選手達がサッカー以前に乗り越えなければいけない壁は想像以上にあると言えるでしょう。

 

 

 

留学

 

今回留学生としてタイにやってきた三浦建太郎君。彼は関西の大学に通う大学3年生です。卒業は1年後、その1年後のタイへの挑戦を見据えて、今回は学校の長期休みを利用し1ヶ月間の留学にやって来ました。

彼が練習に参加したのは4部リーグに当たるT4の2チーム。まずはバンコクからほど近いノンタブリー県に本拠地を置くNonthaburi FCの練習に参加しました。

Nonthaburi FCはT4に所属するチームですが、昨シーズンに新設された素晴らしいスタジアムを所有していることでも知られています。来期のT3昇格を見据え、実績のある選手を集め、力を入れているチームです。

 

 

しかしNonthaburi FCの練習環境はお世辞にも良いと言えるようなものではありません。荒れたグラウンド、しっかりとしたピッチで練習ができるのは1週間に2〜3度ほど。練習のオーガナイズも日本に比べれば整っているとは言えるものではありません。

しかし、こういった事もタイに来れば ”普通” の範囲内なのかもしれません。”サバイサバーイ” ”マイペンライ”。タイ人の性格を表す代表的な言葉ですが、意味は『楽にいこう、大丈夫、なんとかなる。』と言った意味です。こういった国民性はサッカーの中でも顕著に現れます。

何事もきっちりとこなす習慣を持つ日本人からするとなかなか理解し難い事かもしれませんが、これもタイとの文化の違い、タイで生活する上で必ず感じる事の一つでしょう。

プロフェッショナルであるはずのプロのサッカークラブの現場でもこういった事は普通にありえることです。こういった文化の違いにどう自分の中で対応するのか。海外で生活する上でサッカー以前にとても大事になる部分です。

 

 

留学期間後半の2週間はバンコクに本拠地を置くNorth Bangkok FC の練習に参加しました。North Bangkok FCは現在リーグ戦で5位につけ好調を維持するチームです。クラブは大学が母体になっていて若い選手が多く所属しています。

シーズン途中という事もあり、タイでは紅白戦や練習試合はあまりしないというチームが多い中、North Bangkok FCでの最後の日には Ayuttaya Unitedとの練習試合に参加することが出来ました。Ayuttaya Unitedはひとつ上のカテゴリーであるT3に所属するチームです。実績のある外人選手も多数所属していてT2への昇格を目指す強豪チームです。

短い出場時間ではありましたが、実践の中でタイのサッカーを肌で感じることが出来たと思います。

 

 

タイリーグ観戦

 

また滞在中には2試合の試合観戦にも行って来ました。タイトップリーグであるT1のPort FC 対 Navy FC。そしてT2のBangkok FC 対 Trat FC の試合を観戦しました。Port FC は実力、人気ともにタイの中でもトップクラスのチームです。タイ代表選手や各国の元代表選手、元アビスパ福岡や湘南ベルマーレでも活躍した永里選手も所属しています。

ちょうど三浦くんが来タイした2月28日。バンコクではACL(アジアチャンピオンズリーグ)、タイ王者のMuangthon United 対 鹿島アントラーズの試合が行われていました。試合はまさかの2−1でMuangthon Unitedの勝利。タイにとっては歴史的な勝利になりました。

代表レベルでの差はまだまだあるのかもしれませんが、クラブレベルではもう日本にとってタイのクラブは侮れる相手では決してありません。

観戦に行った2試合はそれを裏付けるようなレベルの高い試合に三浦くんも驚いていたようでした。外国人選手の迫力、そしてローカル選手の技術の高さ、試合の盛り上がり。Jリーグよりも見ていて楽しかったかもしれない、と観戦後に語ってくれました。

 

 

留学を終えて

 

留学を終えた三浦君に率直な感想を聞いてみました。

『やっぱり言葉ができないとコミュニケーションがうまくとれない。そこの重要性を一番に感じました。そしてタイのレベルの高さは想像以上でした。語学、フィジカル、全ての面で今回感じた事を1年後のチャレンジに向けてしっかりと準備してきたいです。』

 

 

練習参加をしたNorth Bangkok FCのコーチ

『彼は技術がある素晴らしい選手ですね。しかし、タイのチームは身体の大きく強い外国人選手を求める傾向があります。しっかりフィジカル面も鍛えることも必要です。そして英語を勉強することも大事なこと。彼の性格なら言葉ができればもっとしっかりコミュニケーションが取れて、タイのチームにもすぐ馴染む事ができると思います。私達のチームに練習参加にきてくれて私たちも本当に嬉しく思っています。ありがとう、幸運を祈っています。』

 

言葉も分からない、文化も違う、何も分からない。

 

そんな環境の中で得たここでの経験は彼にとって大きな糧となったことでしょう。見たり聞いたりしただけの情報からでは絶対に分からない本当の経験。彼がこの1ヶ月の留学で得た経験というのはお金には変えられない物であり、彼の今後のサッカー人生にとっても大きな経験になったはずです。また彼がタイに来て、そして今度はプロのサッカー選手としてプレーする姿を見るのが楽しみです。